富山県民会館耐震改修
富山市新総曲輪地内
ABOUT
地球環境に配慮し、使用できるものは活用すること、県産材や県内企業の技術を随所に取り入れることを基本コンセプトとしています。新設の車寄せキャノピーには、新幹線のフロントガラスを作る技術が3次元の曲面ガラスに活かされています。新設の公共用歩廊のガラスの防風スクリーンには、富山の高度なガラス加工技術を駆使しています。また、城址公園や松川側に開けたオープンスペースを整備し、テナントエリアを交差点角まで拡張することで開放的なつくりをしました。会議室棟の耐震改修では、建設地は地下水位が高く、基礎免振を採用した場合、地下水の排水処理が困難となるため、既存の地下外壁を有効に活用できる“免振レトロフィット工法”による中間階免振を選択しました。基本的には柱頭免振ですが、EVコア廻りは柱脚免振です。会議室棟とホール棟の躯体間は、免振クリアランスを確保するために、ホール棟側7通の柱を移設し、1階以上については7通の構造フレームを全て撤去しています。また、免振化による応力の増加、免振支承設置のため、地下柱と1階床梁および基礎梁を増し打ち補強しています。
AWARD
日本建築防災協会優秀建築賞/第47回富山県建築賞優秀賞
DATA
構造規模 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
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敷地面積 | 約41,530㎡ |
延べ床面積 | 約17,800㎡ |
建物高さ | 42.50m |
竣工年 | 2015年 |