富山市角川介護予防センター

本施設は、同市の保健福祉センターの移転新築に合わせて、従来の施設機能を継承しつつ、市民が直接、参加・体験できる新・健康情報機能を追加した施設として計画しました。 まちなかに新しくできるみんなの施設として、「健康・交流・まちづくり」をテーマに高齢者の「いきがい」と、おかあさんと子どもたちの「活力」、地域の「活性」を生み出す介護予防・保健福祉施設です。高齢者の安全・安心を第一に考えた、あたたかく見守りができる介護予防センターと、おかあさんや子どもたちがプライバシーを確保しながら安心して利用できる保健福祉センターの両施設を備えています。両施設の利用者が世代をこえてふれあえる、あたたかみのある一体感のある空間づくりを目指しました。 オープンで閉塞感のない、わかりやすい諸室配置と各ブロックを多様に組み合わせて区分利用できる空間構成となっています。また「まちに活力を与える」景観づくりとして緑化駐車場といったうるおい空間や、建物の低層化、分節化、自然エネルギーの活用等に配慮しています。ひとつの玄関からつながるアトリウムを中心に二つの施設を一体の建物としてつなぐシンプルな骨格です。アトリウムを中心に、各施設の窓口・事務機能・共用・専用のそれぞれのゾーンが直接接続しており、分離して利用可能となっています。受付・事務からは中央の階段・エレベーターの状況が把握しやすい配置とし、利用者を見守り、不審者対策にも配慮しています。